老健では病院ほどの急性期看護はなく、慢性疾患やADLの低下した方などが入所されているので、看護師は主に健康管理をする役割があります。
日々のバイタルサイン測定、内服管理、排便コントロールなどを行っています。
また、介護士の方も多く働いているため、医療依存度の高い方に安全に介護ができるよう指導をすることもあります。
介護士が多数配置されている為、介護業務を行う機会は少なく、看護業務をゆとりを持って行えること、利用者様とゆっくり関わり看護を行っていけることが魅力です。
病院と違いゆっくりとしたペースで看護を行えるため働きたいと思いました。また、家庭と仕事を両立した方も多く、育児休暇等しっかり取れて待遇が良いということも働きたいと思った理由の一つです。
働いてよかったことは、看護と介護の業務がしっかり分業されておりとても働きやすい環境だということです。分業といっても各職種が単独で業務をしているわけではなく、常に連携を取りながらチームとなって利用者様の対応をしています。
また、施設での業務なので看護技術が衰えてしまうのではないかという思いもありましたが、看護技術を磨ける場面も多く、働いてよかったと感じています。
老健では3ヶ月間の入所が基本ですが、入所の必要性が認められた場合、長期的な入所をされる方もいます。そのため、長く利用者様と関わることができ急性期とは違い長期的な看護を行うことができます。
なかには、看取りを行う事もあるので最後にご家族様に「ありがとうございました」と感謝の言葉を頂いた時にはご家族様やご本人様が満足する看護ができたんだと看護師としてやりがいを感じます。
嬉しかったことは入所時は歩けなかったご利用者様がリハビリを行いADL向上し自宅や次の施設が決まり、笑顔で退所されたときに嬉しく感じます。