医療リハビリテーション

REHABILITATION

さくらの丘のリハビリテーション

お子さまからご高齢の方まで身体や精神に障がいを持たれる全ての方々に対して、「生活のしにくさ」を改善するために、人間として生きていくうえで必要な作業活動として、食事・衣類の着脱・洗面・入浴といった日常的な身の回りの活動から、買い物・掃除・周りの方々との交流・余暇活動・仕事等、より広い社会的な活動までを行う力や役割を取り戻すためのご支援をさせていただいております。

理学療法
理学療法士写真
作業療法
作業療法写真
言語聴覚療法
作業療法写真

外来リハビリについて

退院後、または在宅にて生活をされている方に対して行うリハビリテーションになります。基本動作・日常生活動作だけでなく、社会復帰や生活環境に適応するための能力向上のリハビリ(動作獲得する為に必要な筋力増強やストレッチ方法など回数設定、場所設定の立案など)を行っております。
その他にも、日常生活において家事動作や買い物などの手段的日常生活動作(IADL)が成立する方法や手順、さらには介護をされている方への介護方法や対応方法のアドバイスも含めて支援しております。
なお、外来リハビリをご利用になられるには当院の医師による診察が必要になります。 また、かかりつけ医がいらっしゃる方は紹介状をお持ちの上で一度、当院の地域連携室(医療相談員)へご相談ください。

外来リハビリイラスト
外来リハビリテーション支援内容
  1. 社会復帰や生活環境に適応するための能力向上リハビリ
  2. 手段的日常生活動作(IADL)を成立させるためのリハビリ
  3. 介護をされている方への介護方法や対応方法のアドバイス
  4. 外来リハビリを卒業し、必要に応じて介護保険でのリハビリ移行へのアドバイス 
  5. 高次脳機能障がいの詳細な評価(自動車運転再開に向けた評価を含む) 
  6. 嚥下障がいの詳細な評価 
  7. 認知症の検査

心臓リハビリテーション

2019年4月1日から心大血管疾患リハビリテーションⅡ[心臓リハビリテーション]を取得いたしました。
心臓病において運動療法を用いることで、呼吸困難や疲労感などを軽減し、活動を楽に行えるような効果があり、また趣味活動や仕事など快適な日常生活が送れることを目的としたリハビリテーションになります。

運動療法の進め方

心臓病の方が行う運動は効果があるとされていますが、やりすぎは禁物ですし、安静にしすぎても体力の回復には至りません。
そこで適切な運動量がどれくらいなのか知る必要があります。運動強度を決定する為に、運動負荷試験を行っています。実施が困難な場合は脈拍数の変化や、以下の自覚的運動強度の表を用いて、運動中の辛さの程度を聞き取りながら、負荷量を決定しています。

自覚的運動強度評価表
自覚症状 スコア
もうだめ 20
非常にきつい 19
  18
かなりきつい 17
  16
きつい 15
  14
ややきつい 13
  12
楽に感じる 11
  10
かなり楽に感じる 9
  8
非常に楽である 7
(安静) 6
運動負荷試験装置
運動負荷試験写真
運動療法の流れ
  • ウォームアップ

    (準備体操)
    準備体操イラスト
  • 持久性運動

    (固定型自転車漕ぎ)
    エルゴメーターイラスト
  • レジスタンストレーニング

    (筋肉を鍛える運動)
    トレーニングイラスト
  • ストレッチ

    (整理体操)
    ストレッチイラスト

※ 上記の流れは一例になります。

入院リハビリについて

オーダーメイドのリハビリ支援

病棟担当のリハビリスタッフ(理学療法士[PT]2名・作業療法士[OT]2名・言語聴覚士[ST]1名)を配属し、残存した身体能力の評価、高次脳機能の評価、嚥下能力の評価をもとにカンファレンスにて、予後予測を立てていきます。その後、その方に応じたリハビリメニューの作成や運動方法、負荷量を決定し、1日に行うリハビリのプログラムを患者様と相談しながら進めていきます。
また、入院中の生活そのものがリハビリに直結するため、介護士や看護師と共に介助方法の統一や介助方法のコツといったことも伝達しています。

オーダーメイドのリハビリイラスト
リハビリ入院から退院までの流れ
  • 入 院(当日~2日目)

    リハビリテーション評価・訓練開始
  • カンファレンス(3日目)

    今後の方針を暫定的に決定※1
  • リハビリテーション

    評価・訓練
  • カンファレンス(2週間後)

    方針に対して課題を明確化
  • リハビリテーション

    評価・訓練
  • 在宅復帰カンファレンス

    在宅復帰に向けた会議※2
  • カンファレンス(1ヶ月後)

    課題の振り返り
  • リハビリテーション

    評価・訓練
  • 退院に向けて(2ヶ月目以降)

    退院時前訪問指導※3
    通所見学等にセラピストが同行※3
    外出や外泊※3
    退院時カンファレンス

  • 退 院

    在宅生活へ

※1 全身状態や残存能力、ご家族様やご本人様の大まかな意向を基とします。

※2 ケアマネジャー等、在宅復帰に関わるスタッフが行う会議。

※3 必要に応じて、ご対応させていただきます。

リハビリ入院患者様の1日のスケジュール(起床から就寝まで)
6:00 モーニングケアイラストモーニングケア
7:00 朝 食
歯磨きやトイレ介助イラスト歯磨きやトイレ介助
9:00 院長回診個別リハビリイラスト院長回診 個別リハビリ
自主訓練イラスト自主訓練
入浴などイラスト入浴など
11:40 昼食イラスト昼 食
歯磨きやトイレ介助
14:00 個別リハビリイラスト個別リハビリ
看護処置などイラスト看護処置など
17:30 夕 食
歯磨きやトイレ介助
21:00 夕食イラスト就 寝

※入浴については、週2回となっております。患者様のお身体の状態により、清拭対応となる場合がございますのでご了承ください。

リハビリを継続したい場合は・・・

退院後、または外来(医療保険)でのリハビリは決められた期間しか実施することができません。詳しくは、一度ご相談ください。ただし、要介護や要支援の認定を受けられた方は、介護保険制度の中でのリハビリに移行し実施することができます。ご希望の方には、入院中や外来リハビリご利用中に介護保険のご案内や、お手続きなど医療相談員が支援いたします。また、介護保険制度の中でリハビリが利用できる事業所の紹介や見学も必要に応じてセラピストが同行いたしますので、ご安心ください。

介護保険で利用できる事業所(一例)

外来リハビリ終了後に継続してリハビリを受けたい場合

クリニックロゴマーク
短時間通所リハビリテーション
短時間リハビリ写真

生活環境に添った在宅にてリハビリを受けたい場合

老健SAKURAロゴマーク
訪問リハビリテーション
訪問リハビリ写真

運動に特化したデイケアでリハビリを受けたい場合

老健SAKURAロゴマーク
フィットネスデイ(運動特化型デイケア)
フィットネスデイ写真

在宅生活に不安で施設入所してリハビリを受けたい場合

老健SAKURAロゴマーク
短期入所療養介護(ショートステイ) 施設入所
施設入所写真

医療リハビリテーション対象疾患

疾患別リハビリテーション
施設基準 脳血管疾患等リハビリテーションⅡ
標準算定期間 180日
対象疾患
  • 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血その他の急性発症した脳血管疾患又はその手術後
  • 脳腫瘍、脳膿瘍、脊髄損傷、脊髄腫瘍その他の急性発症した中枢神経疾患又はその手術後
  • 多発性神経炎(ギランバレー症候群等)、多発性硬化症、末梢神経障害、その他の神経疾患
  • パーキンソン病、脊髄小脳変性症その他の慢性の神経筋疾患
  • 失語症、失認及び失行症並びに高次脳機能障害
  • 難聴や人工内耳植込手術等に伴う聴覚・言語機能の障害
  • 顎・口腔の先天異常に伴う構音障害
  • 一定程度以上の基本動作能力、応用動作能力、言語聴覚能力及び日常生活能力の低下を来しているもの
    (但し、心大血管疾患、廃用症候群、運動器、呼吸器、障害児(者)、がん患者の各リハビリ料の対象患者に該当するものを除く)
施設基準 心大血管疾患リハビリテーションⅡ
標準算定期間 150日
対象疾患
  • 急性心筋梗塞、狭心症発作、その他急性発症した心大血管疾患又はその手術後
  • 慢性心不全、末梢動脈閉塞性疾患その他慢性の心大血管疾患により、一定程度以上の呼吸循環機能の低下
    及び日常生活能力の低下を来しているもの
施設基準 運動器リハビリテーションⅠ
標準算定期間 150日
対象疾患
  • 上・下肢の複合損傷、脊椎損傷による四肢麻痺その他の急性発症した運動器疾患又はその手術後
  • 関節の変性疾患、関節の炎症性疾患その他の慢性の運動器疾患により、一定程度以上の運動機能
    及び日常生活能力の低下を来しているもの
施設基準 呼吸器リハビリテーションⅠ
標準算定期間 90日
対象疾患
  • 肺炎、無気肺、その他の急性発症した呼吸器疾患の患者
  • 肺腫瘍、胸部外傷その他の呼吸器疾患又はその手術後
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息その他の慢性の呼吸器疾患により、一定程度以上の重症の呼吸困難や
    日常生活能力の低下を来しているもの
  • 食道癌、胃癌、肝臓癌、咽・喉頭癌等の手術前後の呼吸機能訓練を要するもの
上限期間を超えてリハビリが可能な場合

失語症、失認及び失行症/高次脳機能障害/重度の頸髄損傷/頭部外傷及び多部位外傷/慢性閉塞性肺疾患(COPD)/心筋梗塞/狭心 症/軸索断裂の状態にある末梢神経損傷(発症後1年以内に限る)/外傷性の肩関節腱板損傷(受傷後180日以内に限る)/回復期リハ ビリ病棟入院料の算定患者/回復期リハビリ病棟の在棟中に回復期リハビリ病棟入院料を算定した患者であって、当該病棟の退棟日から 3カ月以内の患者(入院中の患者、介護老人保健施設又は介護医療院に入所する患者を除く)/難病患者リハビリ料に規定する患者(先 天性又は進行性の神経・筋疾患の者を除く)/障害児(者)リハビリ料に規定する患者(加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病 の者に限る)/その他リハビリを継続して行うことが必要であると医学的に認められるもの/先天性又は進行性の神経・筋疾患の患者